着物の着付け(浴衣(ゆかた)の着付け、振袖の着付け、七五三の着付け等)についてご説明いたします。
        
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着物の着付け

着物の着付け着物の着付けは、帯結びと同様に、着る目的、年齢、TPOに応じて変化します。

例えば、既婚女性の留袖の着付け、未婚女性の振袖の着付け、気軽な浴衣の着付け、おしゃれ着の着付け、また、七五三用の子どもの着付けなど、様々な種類があり、またそれぞれに技術が必要になります。

着物の名称と基本的な寸法

以下が着物の名称と、基本的な寸法です。

着物の名称と基本的な寸法

着物の名称と基本的な寸法着物の名称と基本的な寸法

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着付けに必要なもの

以下が、着付けに必要なものになります。

着付けに必要なもの

長襦袢の着付け

長襦袢の着付け長襦袢を着る際は、まず足袋や胴巻き、下着などを前もって着てください。

次に肌襦袢、長襦袢の順に着るのですが、その時は肌襦袢、長襦袢の衿ぐりを合わせてください。最初は少し衣紋を抜くように着て、肌襦袢の打ち合わせを、胸の手前あたりで合わせます。長襦袢は胸の下位置で合わせます。その後に、細腰の少し上で紐を適度な締具合で結んでください。

手を挙げても窮屈にならないよう、各部分を調整してください。

   長襦袢の着方(着付け)はこちら

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浴衣の着付け

浴衣の着付け浴衣は涼しげに装うことがポイントです。ですので、浴衣の内にTシャツなどを着込むのはやめましょう。ウエストが細い方でも、パットを着ける程度にしてください。

衣紋の抜き加減、裾線の決め方、帯の結び方に注意しながら、着付けを行いましょう。
   浴衣の着方と帯結び(半巾帯の文庫結び)はこちら

着物の着方

着物の着方着物を着こなすためには、腰から下のラインをきれいに見せることが第一条件です。そのためには、裾線・立褄の線を足や腰に密着させて美しい線を出しましょう。

上半身は、衿もとの合わせ方、半衿ののぞかせ方、衣紋の抜き方などが重要になってきます。しかし、着物の材質や年齢によってそれらは変わってきます。そこで、胸元や背中のしわを脇の方に寄せる、動きやすさに気をつけるなどを念頭に入れて着てください。後は、あなたの自由に着ていただいてもいいでしょう。

    着物の着方(着付け)はこちら

おしゃれ着の着付け

おしゃれ着の着付けおしゃれ着として着物を着付けする場合は、あくまでも気軽さを重要視してください。

あえて、補正するポイントを挙げるなら、動きやすくするために裾線は若干短く、また衣紋はあまり抜かず、半衿は少なめに出すことがコツです。また、長身などの場合は、内にパッドなどを着けることで、体の凹凸を少なくすると綺麗な着こなしができます。

留袖の着付け

留袖の着付け既婚女性の第一礼装である留袖。黒地のものを黒留袖、その他を色留袖といいます。黒留袖の下に白下着を重ねた二枚重ね(襲ね)が正式な着こなし方でしたが、次第に簡略化され、現在では付比翼が一般的となっています。

その場合、帯は吉祥文様の丸帯または袋帯を巻き、長襦袢は、白や淡い色物を着用するのが正式な着方です。

色留袖を着用する場合は、一つ紋付、三つ紋付を用いることで、フォーマル、カジュアル問わず着ていただけます。五つ紋付にすると、黒留袖と同様、正式な場での着こなしになります。

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振袖の着付け

未婚女性の礼装である振袖。袖丈によって大振袖、中振袖、小振袖の3種類に分けらています。
中でも、大振袖の一種である花嫁が着る五つ紋付振袖が有名です。

一般的な振袖では、大振袖は袖丈が106〜113cm(28.0〜30.0)位で、結婚披露宴、成人式、卒業式、謝恩会などに着用。中振袖は、袖丈が90〜102cm(24.0〜27.0)位で、大振袖と同様に幅広く用いられています。

振袖の着付けの流れを画像で見る


   振袖用 ふくら雀の結び方はこちら

振袖の袖丈

大振袖 着丈−15〜23cm(4.0〜6.0)位 身長×0.7〜0.75位
中振袖 着丈−34〜38cm(9.0〜10.0) 身長×0.6位
小振袖 着丈一46〜54cm(12.0〜14.0) 身長×0.5〜0.55

袖付

帯を胸高に結ぶため、普通の着物より2〜4cm(0.5〜1.0)位少なくするとよいでしょう。
袂丸は10cm〜11.5cm(2.5〜3.0)が目安です。

袖幅

袖を強調したい時に、袖幅を広くするとよいでしょう。

ふき

裾、袖口のふきを太くしたい場合は、綿を入れたり芯を入れましょう。

振被せ

表地と同じ布で染めたものを裏袖振側に付けてください。

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七五三の着付け

三歳女児 髪置の祝

七五三の着付け七五三は、男子は三歳と五歳、女子は三歳と七歳にあたる年の11月15日に氏神へ参拝する行事で、武家で子どもの成長を祝って行われたものです。現在では三歳・五歳とも男女が行ったり、三歳の男児は省くなど、家や地方により習慣の違いができています。

三歳女児の着物は、宮参り初着(掛着)の大名袖を普通袖にお仕立てしたものや、三つ身、四つ身の着物に作り帯を結んだもの、または三尺帯を結んで袖無しの被布を着せたりします。襦袢・長着・被布などいずれも肩揚げや腰揚げをして着用するので、あらかじめ体に合わせて準備をしておきましょう。

五歳男児 袴着の祝

五歳男児の祝着は、五つ紋付の長着、羽織に袴を着用します。袖は袖丈57cm(15.0)を基準とした角袖にします。五つ紋付の羽織と袴は、羽織に肩揚げをするだけで、誂え仕立では丈揚げはほとんどしませんでした。しかし、現在は既製品や貸衣裳が増えているため、丈揚げをすることが多くなっています。

七歳女児 帯解きの祝

七歳の女児が着付けをする場合は、帯結びが基本となります。帯結びは、あらかじめ枕に結んでおいた袋帯を付けるか、付け帯(作り帯)を付け、この際は薄い帯枕を付けると、帯が下がることなく安定します。

男物の着付け

男物の着付け男物の素材は、木綿、麻、綿、ウール、化繊、紬、御召、羽二重があり、用途によって選択することになります。厳正な場で着る場合は、必ず羽織を着用し、礼装の場合は紋を入れましょう。五つ紋付が正式な紋とされていますが、三つ紋、一つ紋といった略式もあります。また、羽織だけに縫紋の一つ紋を入れることもあります。

着丈の寸法は、体型によっても異なりますが、一般的には身長−26〜27cm(6.8〜7.0)、または身長×0.83〜0.85を基準としています。


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