着物のお手入れ
着物とは非常にデリケートな衣類です。タンスにしまいっ放しにしていると、シミや変色・虫くいといった大変な状況になることが多々あります。しかし、着物を着る以上お手入れは欠かせません。こちらでは、着物のお手入れについてご説明いたします。
着物のお手入れとは
着物を長持ちさせるためには、普段からのお手入れが必要です。こちらでは専門的なお手入れ方法ではなく、生活において簡単にできるお手入れ方法をご紹介いたします。
- 外出から戻ってくると、まず着物を脱いで、すぐにほこりを払うようにしましょう。
- 絹物に関しては、ビロードの布か真綿でなでるように拭いてください。
ウールや綿に関しては、柔らかいブラシでほこりを払うようにしましょう。 - 着物に付いたシミは、時間が経つほど落ちにくく、また下手に落とそうとすると
着物自体を傷めてしまうこともあります。なるべく、専門家にまかせましょう。 - 半衿、袖口、裾などの汚れは見つけたらすぐ、真綿に良質のベンジンをたっぷり含ませ、
着物の下に糊気のない白い綿を当てながら、軽くなでるようにして、汚れを下の綿に移動させます。
裾のはねは、濡れている時はかえって汚れを広げるだけです。
必ず乾くのを待ってから、軽く手でもんだり、爪ブラシで軽くこすって落としましょう。
- シミや汚れを予防する方法として、パールトーン加工があります。
この加工ですと、着物の風合いや光沢を失うことなく汚れを防止します。 - 着物は少なくとも一年に1回は虫干しをしてください。
冬の乾燥した時期、一週間ほど晴天が続いたあとの晴れた日を選び、風通しをよくした部屋で、衣装箱と一緒に風にあててください。
丸洗い
正絹の袷着物や羽織、帯などを丸洗いされる場合は、専門店にまかせた方が無難といえます。確かに麻の長襦袢や、浴衣、ポリエステルの着物などは、家でも洗うことはできますが、お着物を傷めないためにも、お店に頼んだ方がよいでしょう。基本的にはドライクリーニングなので、お手入れさえ念入りに行えば、長持ちします。
当工房は、専門店とタイアップしておりますので、ご安心してお預けください。
しみ抜き
一度付いてしまったシミや変色・虫くいは、年数が経つことで、直りにくくなります。また、無理に汚れを落とそうとすると、生地を傷めてしまいます。
当工房では、しみ抜き専門店とタイアップし、20年〜30年間、放置されたようなしみ抜きなどでも、様々なご相談に対応しています。
場合によっては、しみ抜きができない場合もございます。ご了承ください。
シミのある表地 | シミを抜いた表地 |
---|
お手入れ
男性用のスーツなどでも、季節が変わるたびにクリーニングに出すのが一般的です。
着物に関しましても、同じことがいえます。何度か着用しシーズンオフになり、しまう前にはお手入れが必要になります。可能であれば、毎回、着用するたびにお手入れするのが理想ですが、やはり難しいことだと思われます。
当工房は、専門店とタイアップしておりますので、特に汚れが付きやすい衿、袖口、裾などを綺麗にし、お客様へお返しいたします。
国家検定・ 1級和裁技能士 |
---|