寸法直し
仕立て上がっているお着物を、どなたかに譲ろうとした場合、寸法が合わないことがあります。そんな時は、寸法直しが最適です。寸法直しとは、仕立て上がっている着物や羽織などの寸法を、部分的に直すことです。現物を当工房にお持ちいただければ、どのような直しが適しているのかを判断させていただきます。
寸法直しの特徴
当工房では、裄(ゆき)・袖巾・袖丈・身幅・身丈・褄丈・抱き巾・衽巾・衿巾など、どのような部分でも、一度ほどいてから、湯のしをして寸法を直します。
場合によっては、縫い込みに限度があり、ご希望の寸法にできないことがあります。
寸法直しと仕立て直し
寸法直しとは、着物を部分的にほどいて、湯のしを行い、寸法を直すことです。つまり、部分的に寸法が変わるだけで、直しを行わない部分は、そのままになっています。
しかし、仕立て直しは、着物を全てほどいて、そのうえで湯のし、もしくは洗い張りを行います。そのため、羽織やコート、長襦袢など、基本の形を変えて、お仕立てすることができるのです。
寸法直しの注意点
寸法直しを行う場合、様々な注意点があります。着物が古い場合、色焼けや汚れ、シミやすり切れなどがあると、ご希望に添えない場合もあります。
また、裁断済みの生地ですから、寸法自体に限界があり、直すことができない場合があります。当工房では、ツギや洗い張りなどを行い、可能な限りお客様のご希望に添えるよう、作業に努めています。
寸法直しの納期
寸法直しを行う場合、納期は基本的に2〜3週間後を目安としています。しかし、裄直しや袖丈直しでなく、身幅や、身丈を直す場合は、さらにお時間をいただく場合があります。
また、季節によっても納期がずれる場合があります。ご着用のご予定などがある場合は、可能な限り対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。
国家検定・ 1級和裁技能士 |
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